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銀行系ファクタリングの特徴とは?種類やメリット・デメリットなどを解説

公開日:2024/04/23
更新日:
銀行系ファクタリングの特徴とは?種類やメリット・デメリットなどを解説

資金調達の手段として銀行系ファクタリングの利用を検討している方もいるのではないでしょうか。

ファクタリングサービスを提供している事業者には、ノンバンク系や独立系もあるため、銀行系ファクタリングを利用するのであれば、メリット・デメリットを含めた特徴を理解しておくことが大切です。

本記事では、銀行系ファクタリングの種類やメリット・デメリットのほか、利用が向いている企業の特徴も紹介します。

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銀行系ファクタリングとは?

ファクタリングとは、事業者が保有している売掛債権を、期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスです。法的には債権の売買となり、企業の資金調達手段のひとつとして用いられることもあります。

銀行系ファクタリングとは、その名のとおり、銀行(メガバンク、地方銀行)またはそのグループ会社が提供するファクタリングサービスのことです。

なお、ファクタリングには、銀行系以外にも消費者金融など貸金業者が運営する「ノンバンク系」や、ファクタリングサービスの専門業者が運営する「独立系」があります。

銀行系ファクタリングの4つの種類

銀行系ファクタリングの種類は、以下の4つがあります。

  • 買取ファクタリング
  • 保証ファクタリング
  • 国際ファクタリング
  • 一括ファクタリング

それぞれの特徴を紹介します。

買取ファクタリング

買取ファクタリングは、利用者が保有する売掛金をファクタリング会社が買取って資金化できるサービスです。一般的にファクタリングといわれるものは、買取ファクタリングを指すケースが多いです。

買取ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、それぞれ特徴が異なります。

  • 2社間:利用者とファクタリング会社の2社間でご契約
  • 3社間:利用者、ファクタリング会社、取引先(売掛先)の3社間でご契約

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2社間でご契約をします。そのため、現金化までの行程が少なく比較的スピーディーな現金化が可能です。

いっぽう、3社間ファクタリングは、上記に取引先(売掛先)を含めた3社間でご契約をします。取引先への連絡など行程が多くなるため、現金化に時間がかかってしまう傾向があります。

ただし、3社間ファクタリングでは、取引先からファクタリング会社に直接支払いがされるため、利用者による使い込みなどのリスクが軽減される分、手数料は低く設定されていることが一般的です。

なお、銀行系ファクタリングは、基本的に3社間ファクタリングとなります。

保証ファクタリング

保証ファクタリングは、保証料を支払うことで売掛金が回収不能になった場合でも相当額を受取ることができるサービスです。資金調達手段というより、売掛債権が回収不能に陥るリスクを回避するために使われる手法です。

保証ファクタリングをご契約していれば、取引先(売掛先)が倒産したときに銀行が保証してくれるため、共倒れのリスクを回避できます。そのため、特に、取引先が1社に集中している会社には、保証ファクタリングがおすすめです。

国際ファクタリング

国際ファクタリングは、海外企業からの売掛金回収をサポートするサービスです。国際ファクタリングを利用することで、国内輸出企業は、海外企業との貿易取引によって発生した売掛金を確実に回収できます。

なお、国際ファクタリングは、銀行系のみが取り扱えるサービスで、利用者・取引先(売掛先)・国内のファクタリング会社・売掛先国のファクタリング会社の4社間でご契約をします。

一括ファクタリング

一括ファクタリングは、利用者が保有している複数の売掛債権を金融機関が一括で買い取り、期日までにお振込みを実施するサービスです。

仕組み自体は買取ファクタリングと変わりませんが、一括ファクタリングでは利用者が主体ではなく、取引先(売掛先)が主体となって手続きをします。

主にメガバンクなどの銀行が提供しているサービスのため、信頼性も高いことが特徴です。

銀行系ファクタリングを利用するメリット

銀行系ファクタリングを利用するメリット

ファクタリング会社には、銀行系のほかにノンバンク系や独立系もありますが、銀行系ファクタリングならではのメリットがあります。以下、銀行系ファクタリングを利用する主なメリットを紹介します。

① サービス利用時の手数料を抑えることができる

銀行系ファクタリングは、ノンバンク系や独立系より一般的に手数料が低い傾向があります。一般的な買取ファクタリング(ノンバンク系、独立系)の手数料は、以下のとおりです。

  • 2社間:8%~18%
  • 3社間:2%〜9%

いっぽう、銀行系ファクタリングの手数料の相場は、5%未満であることが多いです。企業にとっては、ファクタリング利用時の手数料を抑えられるため、売掛債権に近い金額を調達できるメリットがあります。

② 1億円以上の大口債券にも対応している

銀行系ファクタリングは、銀行やそのグループ会社が運営をしているため資金力があります。そのため、ノンバンク系や独立系では対応していない大口債券にも対応していることが多く、1億円以上の売掛債権でも資金調達できる場合があります。

事業規模は企業によってさまざまですが、銀行系ファクタリングであれば年商数億円規模の企業でも対応できる点はメリットといえるでしょう。

③ 銀行(銀行系)が提供するサービスというあんしん感がある

ファクタリング会社を選ぶときは、信頼性の高さも重要です。その点、銀行系ファクタリングは、銀行またはそのグループ会社が運営をしているため、信頼性が高い点は大きなメリットでしょう。

ファクタリング会社のなかには違法な業者もありますが、銀行系ファクタリングであればあんしんして取引ができます。

銀行系ファクタリングを利用するデメリット

銀行系ファクタリングには、メリットがある反面、デメリットもあります。銀行系ファクタリングの利用を検討している方は、デメリットも把握したうえで利用するようにしましょう。

以下、銀行系ファクタリングを利用する主なデメリットを紹介します。

① ほかのファクタリング事業者より審査が厳しい傾向がある

ファクタリングサービスを利用するときは、ファクタリング会社ごとに審査を実施します。

ノンバンク系や独立系の審査では、取引先(売掛先)の信用力を重視する傾向があるため、利用者が赤字決済であってもファクタリングを利用できる可能性があります。

いっぽう、銀行系ファクタリングは利用者、取引先の両方を審査対象とするため、利用者の経営状況も重要です。

一般的に、銀行系は審査が厳しい傾向があり、利用者と取引先の双方の経営状況がよくなければ利用できないケースもあります。

② 資金調達に時間を要する傾向がある

銀行系ファクタリングは、基本的に3社間以上のご契約です。利用者、取引先(売掛先)の両方を審査するほか、取引先への連絡なども実施するため、お申込みから現金化まで時間がかかる傾向があります。

また、銀行が提供するファクタリングサービスは、審査に時間がかかるだけでなく、基本的に窓口への訪問も必要になるため、資金調達に時間と手間を要します。

いっぽう、ノンバンク系や独立系は、2社間ファクタリングに対応しているケースが多く、最短即日の現金化も可能です。

③ 少額の債券に対応していないことがある

日本は全企業のうち99%以上が中小企業とされており、小口債権のファクタリングを希望する会社もあるでしょう。

しかし、銀行系ファクタリングは、最低買取額や最低保証先の企業数が決まっているケースが多く、小口債権に対応していないことがあるので、覚えておきましょう。

そのため、小口債権のファクタリングを希望するのであればノンバンク系や独立系を選ぶほうが、スムーズに現金化ができる可能性が高いです。

銀行系ファクタリングの利用が向いている企業の特徴

銀行系ファクタリングのメリットとデメリットを紹介しましたが、実際に自社にとって銀行系ファクタリングが向いているのか悩む方もいると思います。

そこで、以下では銀行系ファクタリングの利用が向いている企業の特徴を紹介します。銀行系ファクタリングが向いているのか悩む方は、参考にしてください。

資金調達スピードより手数料や安全性を重視する

銀行系ファクタリングは、あんしん感があることや、手数料が低いことが大きなメリットです。ノンバンク系や独立系より資金調達スピードは遅くなりますが、手数料の低さなどを重視する場合は、銀行系ファクタリングが向いています。

売掛先との信頼が高い

銀行系ファクタリングは種類が豊富なものの、2社間の買取ファクタリングには対応していません。買取ファクタリングを利用する場合、3社間のご契約となるため、取引先(売掛先)にファクタリングの事実が知られてしまいます。

取引先によってはファクタリングにマイナスのイメージを抱いていることもあるため、信頼が低いと、その後の取引に悪影響を与えてしまう可能性があります。

そのため、銀行系ファクタリングは、取引先と信頼を構築できている企業に向いているでしょう。

会社の経営状況が良好である

銀行系ファクタリングを利用する場合は、比較的手間と時間がかかるため、せっかく利用するのであれば、しっかりと現金化したいところです。

しかし、銀行系ファクタリングでは、取引先(売掛先)だけでなく自社の経営状況も審査の対象になります。

自社の経営状況が悪い場合、銀行系ファクタリングだと審査に落ちてしまう可能性が高くなるため、経営状況が良好な会社に向いているといえるでしょう。

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AGビジネスサポートの「売掛債権ファクタリング」は、最短即日※1の現金化に対応しています。

原則、取引先への開示が不要な2社間ファクタリングも選択できるため、取引先へファクタリングの事実を知られたくない方のニーズにも対応可能です。

また、買取対象債権額は最低10万円※2から対応しているほか、請求書1枚からお申込みができます。買取手数料も2%※2から対応しているため、手数料が気になる方でもあんしんです。

来店不要で利用できるため、素早い資金調達を希望する方は、ぜひAGビジネスサポートの「売掛債権ファクタリング」をご検討ください。

※1申込時間帯によっては対応できない場合があります。本審査の結果、ご希望に添えない場合もございます。
※2取引形態、買取金額によって条件が異なります。詳しくは営業担当にお問合せください。

銀行系ファクタリングを利用するなら特徴を理解しておこう

銀行系ファクタリングは、銀行またはそのグループ会社が提供するファクタリングサービスです。サービスの種類が多く、あんしん感や手数料が低い傾向があるなどのメリットがあります。

ただし銀行系ファクタリングには、審査が厳しい、資金調達まで時間がかかるといった傾向もあることも把握してきましょう。

また、自社の状況によっては銀行系ファクタリングが向いていないこともあるため、特徴を理解したうえで、利用を検討しましょう。

AGビジネスサポートの「売掛債権ファクタリング」は、2社間ファクタリングに対応しています。

最短即日の現金化も可能なため、素早い資金調達を希望する方は、この機会にぜひAGビジネスサポートの「売掛債権ファクタリング」をご検討ください。

    • 監修者
      • 監修者
      • 竹下 昌成
    • プロフィール
    • 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
    • 資格情報
    • CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/