なぜ個人事業主にセルフブランディングが必要なのか

Branding

(写真=HAKINMHAN/Shutterstock.com)

どうやれば売上げが伸びるのだろうか――経営者にとっての課題の一つに商品やサービスをブランド化することが挙げられます。特に、大きな会社のように費用をかけることができない個人事業主には費用対効果の高いブランディングが必要になります。そこで、商品やサービスではなく、自分の価値を再定義して伝える「セルフブランディング」という方法をご紹介します。

セルフブランディングとは

セルフブランディングとは「自分をブランド化すること」です。高級ブランドもあれば身近なブランドもありますが、共通するのはそのブランドだけが持つ唯一無二の特徵があり、絶対的なファンがついているということです。クオリティの良さ、デザイン性、使い心地など、理由はさまざまですが、ファンになるとそのブランドに対する良いイメージが強くインプットされ、徐々に購買へと結びつきます。

セルフブランディングは、商品やサービスではなく、事業者としての自分自身をブランド化することで顧客に「あの人は、こういう人だ」という評価してもらうことです。そのためには、自分自身を高める活動が必要ですが、顧客にプラスの評価をしてもらい、信頼できるブランドになれば、「コレを買うならこの人から」「コレを頼むならこの人に」と絶対的なファンの獲得へと結びつきます。

個人事業主はセルフブランディングで購買を伸ばせる

事業をしていると、消費者の購買スタイルの変化には気付くことでしょう。何でもインターネットで買えるようになった現在では、お店巡りをするよりも、インターネット検索が主流になっています。売上げの停滞や減少は個人事業主の多くが抱える問題ですが、このような購買スタイルの変化も影響しているのかもしれません。

そこで、セルフブランディングが必要となってくるのです。自分の魅力を最大限にアピールし、自分をブランドとしてファンを作ることができれば、大規模な投資の必要なく集客が可能になります。というのも、消費者の購買スタイルが変わっても、特定のブランドを求めるファンは、ネットでもそのブランドを求める傾向があるのです。

セルフブランディングを向上させる方法

セルフブランディングによって他人にプラスの評価をしてもらうためには、まず自分自身で自分の価値を熟知しておかなければなりません。自分のスキルや強みを紙に書き出し、出てきた強みを分析してみましょう。どんなビジネスであれ、個人事業主はその道の専門家です。専門家としてのポジションを明確にすることで、ブランドとして確立しやすくなるのです。

ただし、どんなにクオリティの高いブランドでも、求める顧客がいなければ意味がありません。自分というブランドを必要とする顧客はどんな人達で、自分が誰の役に立つのかをじっくり考えましょう。その際に、自分のファンとなるべき人物像=ペルソナを設定します。年齢・性別・職業・年収・居住地・家族構成等々、具体的な1人の人間としてペルソナを考えます。

「ペルソナ」に対して「自分」というブランドの情報発信をすることになりますが、同時に、自身の服装、写真、プロフィールなどを整えることも大切です。ブログなどで発言する際には、ブランドイメージとの一貫性にも細心の注意を払って下さい。

セルフブランディングで他の事業者と差別化を

自分の価値をブランド化することがセルフブランディングです。ブランドイメージと、ブランドであるあなたから発信されるメッセージが常に一貫していれば、次第に消費者に浸透していきます。やがてあなた自身が専門家(ブランド)としての唯一無二の存在として認められ、ファンができるはずです。集客が容易になるだけでなく、長年にわたるファンからの継続的な売上が期待できるでしょう。自分のファンをつくり、他の事業者との差別化を図っていくことが大切です。

※当記事は2017年7月現在の情報に基づき制作しております。最新の情報は各関連ホームページなどをご参照下さい。

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個人事業主でもできる顧客ニーズのリサーチ方法

Customer

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

「顧客ニーズを知ること」は、事業が発展していくために重要な要素の一つです。それは、どんな業種にも言えますし、大手企業でも個人事業主でも変わりません。顧客ニーズを知るためには、常に新しい情報をキャッチするアンテナを張ることが大事です。大手に比べると資金や人員に限りがある個人事業主でも、上手に顧客ニーズをリサーチしていくための方法はあるのでしょうか。

顧客ニーズの把握は経営戦略の一環

顧客ニーズとは、顧客が求める要望です。顧客ニーズは顕在ニーズと潜在ニーズの二つに分かれます。顕在ニーズとはすでに必要性を理解しているものを指し、潜在ニーズとは必要性にまだ気づいていないものとなります。

顧客側と事業主の双方にとって顕在化されたニーズは、実際のマッチングによって購買に繋げられる可能性があります。

顧客側が求めるものを理解しておらず、事業主側が売るべきものを分かっている場合は、セールスプロモーションによりニーズを呼び起こせば、実際への購買に繋がることでしょう。顧客側が求めるものがあるのにもかかわらず、事業主側が何を売ればよいのか分からない場合は、徹底したリサーチを行います。

顧客ニーズに沿っていないものは、いくら商材にしたとしても受け入れられない可能性があります。そのため、顧客が求めるものを把握し、商材にすることは経営戦略としてとても重要なのです。

同業者からの情報収集を欠かさない

「これならよさそうかな」という、ふわっとしたイメージで経営を進めていくのは望ましくありません。事業の発展に繋げたいのであれば、徹底した情報取集に基づいて経営戦略を練ることが大切です。

個人事業主の場合、他人からのアドバイスを聞く機会は多くない可能性があります。その場合は同業者の動向をチェックしてみましょう。同業者仲間や交流がある人と現状の顧客動向や人気商品について議論すると、新しい視点が見つかる場合もあります。

また、繁盛している同業者が推進している商材を目でチェックできる場合は、自分の足で出向いてリサーチすることも重要です。顧客から人気を得ている理由を知るための情報収集は徹底的に行うことが大切です。

様々な調査方法の中から目的にあったものを

同業者等から情報収集を行ったら、実際に市場調査を行います。市場調査は顧客ニーズをつかむためにとても有効です。調査方法にはいくつかの手法があります。

例えば、店頭などでのアンケート調査、郵送調査、電話調査、インターネット調査、座談会などのグループインタビュー、覆面調査などがあります。それぞれの調査方法には、メリット、デメリットがありますので、目的やそれぞれの状況に応じて選びましょう。

● アンケート調査・インターネット調査

低コストで多くの回答を得られる一方、回答の内容が誇大であったり、本心ではなかったりする可能性があります。

● 郵送調査

インターネットをあまり使わない方の回答を得たい場合には有効です。しかし、返信がなく多くの回答数を得られない場合もあります。

● 電話調査

電話口だけでは細かいところまで聞き取りにくい可能性があります。

● グループインタビュー

複数の顧客から生の声を聞けるものの、コストが掛かりやすいです。また、個人的な内容などは回答を得ることが難しいかもしれません。

● 覆面調査

普段の様子を確認するには非常に有効な手段ですが、コストが掛かりやすくなっています。

顧客ニーズの把握で収益力の向上を

「顧客ニーズのリサーチまで手が回らない」と放っておくと、気付かないうちに他社に遅れを取ってしまう可能性もあります。個人事業主は自分でやりたいことを選択できるのですから、顧客ニーズを把握するために時間を割いてリサーチを行うべきです。自らの目と同業者からのヒアリングとマーケティングリサーチの結果をもとに、どのようなものが顧客に受け入れられるのかを考え、商材として展開しましょう。ニーズが分かれば、おのずと収益も向上していくはずです。

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知って得する個人事業主でももらえる助成金

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(写真=eenevski/Shutterstock.com)

助成金と聞くと、あなたはどのようなイメージを持ちますか?助成金は、企業が受け取れるイメージが先行し、個人事業主は助成金を受け取ることができないと思う人もいるのではないでしょうか。実は個人事業主でも申請可能な助成金があるのです。

個人事業を開始するには

個人事業主とは、法人格を持たず個人で会社の経営を行う、あるいは事業を展開する人を言います。個人事業主だからといって全ての事業を1人で行う必要はありません。個人事業主でも、アルバイトやパート、社員などの従業員を雇うことは可能です。あくまでも個人事業主は法人格がないだけで、会社の業態の一つとして社会的に認められています。

個人事業主は法人格よりも開業時の手続きは煩雑ではありません。個人事業の開業・廃業等届出書を記入し、申し込んで受理されれば、開業することができます。これは、個人の立場を問いません。また、俗にいう事務や会計処理などは、法人格の会社とは異なります。個人事業の場合は、確定申告は必要になります。所得税の青色申告承認申請書を出しておけば、最大で65万円の控除を受けられます。そのため、開業時には青色申告承認申請書も一緒に届出ができるのか確認しておきましょう。ちなみに、青色申告承認申請書は開業から2ヵ月以内に提出、複式簿記を使って65万円の控除をすることがポイントです。

また、法人格と個人事業主の異なる点は、その働き方にあります。個人事業主であれば、法人格の会社と違い、自分の時間配分で進められ、納品した内容に沿った対価を受けることができます。事業経営が上手くいくとは限りませんが、上手くいった場合は法人格の会社で従業員として働くよりも金銭的な余裕が生まれる可能性もあります。

個人事業主が申し込める助成金

助成金は共に国や地方公共団体から、無償で付与されるものであり返還の義務はありません。助成金は、申請し規定を満たしていればほぼ受け取ることができます。

例えば、若者雇用促進法に基づく認定事業主が35才未満の対象者に対してトライアル雇用を実施する場合、奨励金の対象となっています。これも、助成金の一種であり、最長で3ヶ月、月額4万円ずつ受け取れます。ただし、父子家庭や母子家庭の場合は月額5万円になるなど、支給額が異なる場合があります。支給要件が細かく決まっていますので、必ず予め確認しましょう。

人材開発支援助成金も知っておきたい助成金です。人材開発支援助成金は特定訓練コース、一般訓練コース、キャリア形成支援制度導入コース、職業能力検定制度導入コースの合計4つのコースがあります。それぞれのコースでの助成要件や支給金額が異なります。

加えて、人材開発支援助成金は手続きの期限が決まっています。実際の訓練開始日の前日から起算して1ヵ月前までに「訓練実施計画届」などの必要書類を各労働局に提出します。そして、訓練終了後2ヵ月以内に『支給申請書』と必要書類を労働局に提出します。期限が決まっているので、忘れないようにしましょう。

また、個人事業主にも共済制度があります。個人事業主が中小企業退職金共済へ加入することで、助成金が受け取れるかもしれません。新規加入のうち、月額の掛金の1/2の上限5,000円までを加入後4ヵ月目から1年間助成されます。ただし、短時間の労働者の中で月額の掛け金が4,000円以下の人は掛け金の1/2に更に上乗せになります。また、月額の掛け金1万8,000円以下の従業員が掛け金を増額すると、増額分の1/3が1年間助成されます。ただし、2万円以上は対象外のため、ご注意ください。

これ以外にも、「特定求職者雇用開発助成金」、「地域雇用開発助成金」などが個人事業主が受けられる助成金として挙げられます。

助成金に限らず、全てに共通することですが、国や地方自治体の方針は年ごとに変化していきます。そのため、助成金を申請する時は、よく調べてから申請しましょう。

助成金を活用しよう

事業には資金が必須です。しかし、個人ではどうしても手が回らず、体制を整えるだけでもかなりの資金を要します。申請の条件もありますが、国や自治体の制度を活用し、助成金を利用しましょう。そうすることで、資金的に頭を悩ますことや、制度面で苦労することも少なくなるはずです。

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個人事業主向けにおすすめのクラウド活用

(写真=Simon Bratt/Shutterstock.com)

経営に必要なITシステムを利用するとき、個人事業主におすすめしたいのはクラウドサービスの活用です。クラウドには中小零細事業者にとって利用しやすいさまざまなメリットがあります。クラウドサービスを大きく分けると3種類あり、それぞれの代表的なサービスを紹介します。

SaaS、PaaS、IaaSの違い

クラウドはインターネット経由でサービスを受けられるシステム全般のことをいいます。大きく分けてSaaS、PaaS、IaaSの3種類があります。

SaaSはSoftware as a Serviceの略で、企業が自社のコンピューターにソフトをインストールしなくても、インターネット経由で利用できるサービスのことです。

PaaSはPlatform as a Service、SaaSを開発したり運用したりするOSのような環境がクラウドで手に入ります。

IaaSはInfrastructure as a Service。サーバーやネットワークなどのようなハードウエアをインターネット経由で提供します。

クラウドサービスの特徴

クラウドサービスの特徴として、必要なものを必要な分だけ利用できるということが挙げられます。多くは月額や年額で課金され、必要がなくなれば利用を停止することができます。自社でソフトウエアやサーバーなどを購入すれば、場合によっては大きな設備投資になり、負担が重いです。容易に撤退することはできなくなります。

一般的なクラウドサービスは利用料している期間や付与するライセンスの数に応じて料金がかかるので、買い切りでない分、安価に済ませることができます。ただし長期の利用が確実であれば、割安になる可能性が高くなるので自社資産となる購入も選択肢のひとつです。

IaaSで仮想サーバーを立てれば、大規模なデータセンターを作る必要はなく、機材やサーバー室を購入・賃借する費用がかかりません。クラウドサービスを利用している顧客全体で規模の経済を享受していることになります。

期間や場所だけでなく、データ容量についても高い柔軟性があります。一般的に契約内容にデータ容量が明記されており、必要に応じて増やすことができるのです。対応も迅速で、ハードウエアを追加で購入して後づけするような手間もありません。

インターネットに接続すればどこからでもシステムを利用できるという点も便利です。多数の拠点を同時につなぐことも容易になります。設定によっては、外出先でも自社のイントラネットに接続することなく、簡易・迅速に直接利用中のシステムにアクセスできます。

初期投資をおさえながら、個人事業主の身軽さを最大限に発揮できるサービスといえます。

どのようなクラウドサービスが存在するか

具体的なクラウドサービスとしては、次のようなものが挙げられます。

代表的なSaaSとしては、Google Appsがあります。その名のとおり検索エンジン最大手のGoogleが提供するサービスで、カレンダーやファイルの共有、Microsoft Office互換の書類作成ソフト、同じく表計算ソフトなどがあります。無料のメールソフトであるGmailを利用している個人事業主もいます。Microsoft社はGoogle Appsに近い機能を持ったOffice365を提供しています。

GoogleはPaaSでもGoogle App Engineというサービスで存在感を示しています。PHP、Python、Javaなど、プログラミングで頻繁に用いられる言語を用意し、クラウド上でアプリケーションを開発できます。

IaaSはいわゆるレンタルサーバーとしてサービスを提供している企業が多いです。さくらインターネットなどはホームページ作成者にとって人気が高いです。Amazon.comのAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)も同社を支える代表的なサービスになりつつあります。

クラウドサービスをうまく活用

クラウドサービスは大規模な場所を確保したり高額なソフトを購入したりすることなく、必要なときに必要なサービスを受けることができます。大きく分けてSaaS、PaaS、IaaSの3つがあり、それぞれ特色があります。GoogleやAmazonなど名だたるグローバル企業もサービスを提供しており、利用したことのある人も多いでしょう。インターネットを通じてソフトの開発や、サーバーとしての利用ができます。事業の状況や設備投資計画の変化にも柔軟に対応でき、個人事業主の機動力をうまく活かすことが出来るので利用を検討してもいいかもしれません。

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個人事業主が活用したいECサービスとは

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

個人事業主が活躍する場所は、古くは商店街などが主流でした。現代の商売でカギを握るのは、インターネット上で商品を販売するECサイトです。ECサイトが今の世の中で重要となる理由を簡単に説明し、特に存在感があるショッピングモール型ECと簡易型ECサイトについて紹介します。

なぜECを活用するのか

ECとはelectronic commerce、電子商取引のことです。ECサイトといえば、一般的にインターネット上で顧客が自社商品を買えるように決済や配送などの仕組みを整えたサイトを指します。

人海戦術や認知度を利用した販売促進が難しい個人事業主でも、大手と互角にわたりあえる可能性を持っています。24時間均質なサービスを提供してくれるホームページは、潜在顧客の目に触れることさえできれば、優秀な営業マンとなります。サーバー代などの費用はかかりますが、人件費に比べれば微々たるものです。

インターネットバンキングやスマートフォンの普及により、いつでもどこでも買い物ができるようになりました。総務省の「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究」のアンケートによると、インターネットショッピングを利用する理由に、実店舗に出向かなくても買い物ができる、24時間いつでも買い物ができる、実店舗より安く帰ると答えた割合が50%を超えています。それほど、ネットショッピングは生活に身近なものになっているのです。

ショッピングモール型の特徴

ECサイトの中でも注目すべきは、ひとつのホームページ上に多くの店舗がひしめきあうショッピングモール型です。Amazon、楽天、Yahoo!など利用したことのある方も多いでしょう。

モール型に出店する最大のメリットはアクセスの多さです。消費者はAmazonなどの知名度の高い各サイトを訪れ、商品やカテゴリーなどで検索します。自社商品の中に合致するものがあれば提案される仕組みです。出店しているモールサイトの知名度が低ければ、そもそも消費者の目に触れることすら難しいですが、先述のような誰でも知っているようなサイトに出店すれば、多くの入客が見込めます。

デメリットとしては、商業施設のテナント料と同様に出店料がかかることです。方式はさまざまで、毎月固定でかかる出店料の他に売り上げに応じてシステム料がかかるもの、売れた商品の価格に応じて紹介・広告報酬のような形でかかるもの、成約した商品1点ごとに固定でかかる部分と商品カテゴリーごとに一定の料率が決められた販売手数料の両方が混在するものなどがあります。

簡易ECサービスの特徴(Stores.jp、BASE)

簡易ECサービスの存在も無視できません。簡易ECサービスを手がけるStores.jpでは、最短2分でオンラインストアができるといいます。自社サイトを持っていなくても、サイトのデザインから一貫して作成できます。必要なのはメールアドレスと商品の写真を用意し、パスワードを考えておくことだけです。

登録し、サイト名やテーマ(デザイン)を決め、商品情報を入力すれば自社オリジナルの販売サイトができあがります。これらの流れは、直感的でわかりやすい操作によって、コーディングの知識がなくてもできるようになっています。しかもこれらのサービスが無料で受けられるのです。月額料金を払うプレミアム会員になれば、アクセス解析や独自ドメイン(〇〇.comなど、独自のURL)などを利用することができます。

Stores.jpと、同様のサービスを手がけるBASEによると、両社の店舗数を足すと100万店舗以上になるといいます。もちろん法人だけでなく個人での利用も可能です。本業の商品を売るのもよし、副業として利用するのもいいでしょう。

EC活用で売り上げアップを目指す

今後もインターネットで買い物をする人が増え、ますますインターネットでの購買はポイントの一つになってくるでしょう。それは、企業だけでなく、個人事業主も同じことがいえます。むしろ、人も資金も少ない事業者こそ参入を検討しやすいのがECサイトです。

ECサイトには、初期から多数の訪問者が見込めるショッピングモール型ECや、サイトの作成から一気通貫で行える簡易型ECなどがあります。現実の店舗よりも初期投資が少なく、無料でできることもあるECサイト。本業の売り上げアップにも、業務の多角化にもおすすめです。

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個人事業主ほど使いたい! 事業効率化ツールを知ろう

Tool

(写真=Nomad_Soul/Shutterstock.com)

個人事業主は全ての業務を一人で対応しなければならないことが多いです。営業、経理からプロジェクト管理まで、企業なら専門の部署や管理職が行うようなことも、業務の合間に対応する必要があります。できれば事務のようなルーティンワークは効率化して、自分しかできない仕事に集中したいものです。

ここでは事務作業の効率化に役立つサポートツールを紹介します。

コーポレート機能をツールで

会計や経理の業務は、一般的に企業の本社や管理事務などと呼ばれる部門が担います。

専門的な知識が必要だったり、膨大な定型業務になったりするため、負担に思う個人事業主は多いでしょう。かつては青色申告のみが必要だった会計記帳は、今や白色申告をする人にとっても義務となり、全ての個人事業主に必要とされています。細かい数字が苦手な人にとっては特に時間がかかる作業です。

時間がかかる事務作業を効率化してくれるツールをいくつか紹介します。

● クラウド会計ソフト freee
クラウド会計ソフトfreeeは、日々の帳簿付けから確定申告まで、簡単な質問に答えるだけで準備することができます。電子帳簿保存にも対応しており、税務署への届け出やスキャナでの取り込みなど一定の条件を満たすことで、領収書を破棄することが可能になります。

● MF クラウド会計
MFクラウド会計も確定申告書作成機能などを備えています。さらに多彩な企業と提携しており、連携サービスが充実しています。クラウドソーシングや決済サービス、POSレジなどとの外部と連携することで、より効率的な運営を手助けします。

● クラウドサイン
会計だけではなく、企業の場合は法務部門が担うような契約書の管理を支援するサービスもあります。クラウドサインは電子データで契約書をやり取りし、保管できます。印刷して製本、2冊に実印をつけるというわずらわしい作業を省くことができます。

上記のサービスはいずれも無料プランと有料プランがあります。事業の規模や忙しさなどに合わせて使い分けましょう。

業務サポートをツールで

スケジュール管理や名刺管理など、営業に直接関わるような仕事にも、便利なツールがあります。

● Brabio!
システム開発などの長期にわたる仕事は、適切なプロジェクト管理が欠かせません。工程管理によく使われるのはガントチャートです。これを表計算ソフトで作ろうとするとなかなか大変ですが、Brabio!なら初心者でも簡単に作ることができます。タスク管理やカレンダー表示、CSV出力にも対応しており、1
社当たり5名まで無料で利用できます。

● Eight
専門職を含めて、ほとんどの個人事業主は多かれ少なかれ自分自身で営業をします。そのため名刺の管理も大事な仕事の一つといえます。Eightはスマートフォンで名刺を撮影し、クラウドで保存・管理します。企業向け名刺管理で5,500社以上の顧客を持つというSansanが個人向けに提供するサービスです。撮影した名刺の内容はスタッフが手で正確に入力します。パソコンやSNSとの連携もできます。

● チャットワーク(ChatWork)
チャットワークは遠隔でコミュニケーションを取ることができる、チャットサービスです。グループチャットにタスク管理、ファイル共有といった機能が使えます。

金融機関もネットバンクで準備

メインバンクは都市銀行か信用金庫など地場の金融機関を使いたいという人もいるかもしれませんが、実用的な面ではネットバンクをおすすめします。

ネットバンクは店舗を持たないインターネット専業銀行です。口座開設をはじめ店舗に出向かなくても可能な手続きが多く、手数料が安いのが特徴です。通帳が発行されないので、銀行印とともに管理する手間や場所も省けます。

他行宛ての振込手数料(3万円以上)を比較してみます。ネットバンクは楽天銀行が258円、住信SBIネット銀行は取引状況に応じて最大月15回まで無料、それを超えても154円、ソニー銀行は月1回まで無料で2回目以降216円、ただし相手もソニー銀行なら無料になります。三菱東京UFJ、三井住友、みずほの三大都市銀行で一番安いのは、三菱東京UFJ銀行のインターネットバンキングで324円です。

効率化という面では、先ほど紹介したクラウド会計ソフトfreeeは、住信SBIネット銀行と連携しており、安全な方法で入出金明細の取り込みをしている他、振込手続きとの連携の検討を開始しており、さらなる効率化が期待されています。

忙しい個人事業主はツールを上手く使って仕事を効率化しよう

紹介したサービスは、ほとんどがクラウドサービスと呼ばれるものです。インターネットにつなげることができれば利用でき、自分でサーバーや特別な機器を持つ必要もありません。無料で始められるものがほとんどなので、試しに使ってみるのもいいでしょう。

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個人事業主は必見!資金繰りに活用できる金融機関紹介

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(写真=alphaspirit/Shutterstock.com)

個人向けの無担保ローンは、テレビで盛んにCMが流れているように、銀行、信用金庫からノンバンクに至るまで積極的な利用拡大が図られています。無担保ローンは安定した収入が見込めるサラリーマンなどの給与所得者が対象となっていますが、それに比べて収入の安定性に欠ける個人事業主が、資金を借り入れるのは大変です。今回は個人事業主が資金繰りに活用できる金融機関をそれぞれご紹介します。

個人事業主の資金繰りに銀行融資を選ぶ

個人事業主が資金繰りを目的として資金を借り入れるときにおすすめする銀行は、公的金融機関の代表である日本政策金融公庫です。小規模事業者などを対象として、国金(こっきん)の名で親しまれた国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫の業務を引き継ぎ、日本政策金融公庫になっています。4,800万円以内の借り入れ申し込みなら、国民生活事業の普通貸付があります。この融資は運転資金から設備投資などまで用途は幅広く設定されています。このほか、経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)や新規開業資金(新企業育成貸付)など利用対象者を明確にした融資もあります。

個人事業主の資金繰りに信用金庫を選ぶ

信用金庫は、地域に住んでいる・勤務している人が会員になって、地域社会の発展に預金者の資産を活用する非営利法人です。普通銀行より金利は高めとなるケースもありますが、地域社会の一員である個人事業主にとってはとてもありがたい金融機関です。各信用金庫はそれぞれ融資制度を設けており、融資期間、融資金額もさまざまです。たとえば、商店街に属する商店を対象としたローンや、適正な財務諸表を作成している業者向けのローンなどがあります。融資対象者には、例として業歴2年以上、実質債務超過でない、直近で利益を計上しているといった制約が存在する場合があったり、保証人に1人以上の事業承継者の連帯保証を求めたりする場合もあります。

個人事業主の資金繰りにビジネスローンを選ぶ

ビジネスローンは個人事業主や中小企業を対象にしているローンで、専門会社から銀行、銀行系金融業者、信用金庫、クレジットカード会社などのノンバンクが取り扱っています。銀行や信用金庫の融資に比べて審査が早いのがポイントで、来店せずにオンラインで申し込みができるものも多く、緊急に資金を必要とされる方にはありがたいローンです。

担保と保証人が不要となるケースが多いのもビジネスローンのポイントです。カードローン型のビジネスローンもあり、限度額内であれば提携したATMでの利用ができとても便利です。ビジネスローンとして借り入れる資金の使途は、事業性の範囲内であれば自由に設定できます。たとえば、開業資金や運転資金、仕入れ代金や人件費、事務所の家賃、水道光熱費などの支払いなど多岐にわたります。

審査基準は会社によって異なりますが、業歴は2年以上を必要とする会社が多いですが、中には業歴1年以上で決算書もしくは確定申告書を提出すれば審査に応じてもらえる場合もあります。また業績が赤字であっても黒字転換できる見通しがあれば、融資に応じてもらえる場合もあります。銀行や信用金庫の融資に比べれば金利が若干高めに設定される傾向にあり、融資限度額が1,000万円以下に設定されている場合も少なくありませんが、それ以上の金額が必要ならば、日本政策金融公庫と併用する方法もあります。詳しくは各金融機関のホームページなどを確認し、検討してみましょう。

資金繰りに活用できる金融機関のサービスを比較し、利用を

個人事業主の資金繰りには金融機関の融資、ビジネスローンなどの選択肢があります。自身の事業に合った金融機関を選ぶためにも、比較検討することが大切です。

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個人事業主になる前に知っておきたい開業・創業資金を集める方法5選

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(写真=Tom Wang/Shutterstock.com)

企業に勤めながらも「いつかは独立したい」と考える人は少なくありません。ですが、個人事業主になるためにはある程度の資金が必要です。計画を立てながら、無理のない資金調達を行わなければいけません。

個人事業主の創業期にかかるお金に対する備えを

「個人事業に創業資金はさほどかからないのではないか」と思う人もいると思いますが、実際はある程度の創業資金が必要になります。たとえば、オフィスを構えるなら月々の家賃や、机や椅子、パソコンやファックスなどの備品が必要になります。また人を雇う予定のある場合は人件費がかかります。

「個人事業主」という言葉から受けるイメージとは裏腹に、創業資金が必要となる場合も多いのですが、自己資金が少ない人でも、足りない分を民間の金融機関や公共機関から借り入れることができます。個人事業主が創業資金を調達するには大きく「5つの方法」があります。

●個人事業主の創業資金その1. 貯金
まず考えたいのが「貯金」です。起業前の仕事で稼いだ資金で、ある程度の自己資金を築き上げてから個人事業主になる人も多いでしょう。あらかじめ予想される費用を個別に算出しながら、貯金の目安を立てていくとよいでしょう。自己資金より借入金に比重を置く人もいますが、やはり自己資金が多いことに越したことはありません。

●個人事業主の創業資金その2. 日本政策金融公庫から借りる
日本政策金融公庫は政府系金融機関で、個人事業主や中小企業を対象にしており、銀行からの融資が厳しいとされる個人事業主や中小企業の経営者に積極的な融資を行なっています。他の金融機関のローンと比べても低金利で資金の調達ができるので、借りる側にとっては大きなメリットになります。また、女性や若者(30歳未満)、シニア(55歳以上)への支援資金の融資も行っているので、一度相談に行ってみてもいいでしょう。

審査にあたっては「融資希望金額が資金使途として妥当であるか」という点が、通過するための大きなポイントになります。事業の規模と照らし合わせながら審査を進めていくので、どの項目にどれだけ資金が必要かということをしっかり説明できる必要があります。

●個人事業主の創業資金その3. 民間金融機関
資金調達と聞いて、まず頭に浮かぶのが都市銀行や地方銀行、ノンバンクなどではないでしょうか。融資審査においては担保などが必要となる場合があります。中小企業や個人事業主に向けたローンを提供している金融機関の各種サービスを比較し、利用するのも効果的です。

また信用金庫や信用組合は地域社会の発展のために運営されている非営利団体ですので、住居や職場のある地域に貢献できるのならば、融資を受けられる可能性があります。どちらも融資に関しては、原則として組合員を対象としていますが、制限付きで外部にも融資をしています。

●個人事業主の創業資金その4. 地方自治体の起業支援制度
個人事業主にはとてもありがたいのが「助成金」や「補助金」の存在です。(以下に記載する情報は、2017年1月現在の情報に基づいて記載をしております。募集状況は変動しているため、最新の情報は各種のホームページをご参照下さい。)

個人事業主が起業の際に申請できる補助金として、毎年4月に「創業・第二創業促進補助金」制度の募集が開始されますので、こちらも検討してみるといいでしょう。また、従業員を正規雇用した際は「キャリア形成促進助成金」などの制度もあります。総じて、助成金・補助金を受け取るには、申請の条件と内容を満たしていることが必要になりますので、事前に内容を確認しておきましょう。

●個人事業主の創業資金その5. クラウドファンディング
クラウドファンディングは、個人事業主や起業家が資金を募ることのできるサービスです。個人事業主にとって、融資ではない形で資金調達ができるのは大きな魅力と言えるでしょう。また、事業に関心を持った人たちから、応援されていることは事業を運営する上で大きな支えになるでしょう。詳しくはクラウドファンディングのプラットフォームを提供している企業のホームページなどをご参照下さい。

利用できる融資や制度を調べて前向きな利用を

事業の規模にもよりますが、ある程度自己資金に目途が立ったら、利用できる融資や制度などにも目を向けてみることも大切です。個人事業主を支えるサービスは充実してきていますので、前向きに利用していきましょう。

※当記事は2017年1月現在の情報に基づき制作しております。最新の情報は各関連ホームページなどをご参照下さい。

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個人事業主の親から事業承継するためには?開業・廃業の手続きとポイント

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(写真=racorn/Shutterstock.com)

個人事業を営んでいる場合でも、経営者が高齢になるなどの事情で子どもに代替わりをするケースがあります。このような場合、現経営者である親から承継者の方に事業承継する必要がありますが、具体的にはどのように承継を進めていくかが問題です。そこで今回は、個人事業主の親から事業承継をする方法をご紹介します。

個人事業主の事業承継に必要となることは?

個人事業主が事業承継をする場合、どのようなことが必要なのでしょうか。個人事業主の場合、経営者個人にすべての権利と義務が所属しており、財産も全て経営者個人のものです。たとえば、取引先との基本契約や従業員との雇用契約、事務所や工場の賃貸借契約の当事者は現経営者である親です。財産も親個人のものになっています。

そこで、事業承継の際には、これらをすべて承継者が引き継ぐ手続きが必要です。具体的には、取引先との契約者を承継者に変更し、従業員との間の雇用契約も承継者が改めて締結します。その他には、賃貸借契約の当事者、財産も承継者に相続する必要があります(これらについては事業承継と同時でなくてもかまいません)。法人であれば、契約の当事者は会社で、財産なども会社に帰属しているので、経営者を親から承継者に交代するだけで手続きが簡単に済みます。個人事業の承継の場合には、ご紹介したようにいろいろな手続きが必要になります。

>>【次ページ】親の廃業・承継者の開業手続きとは?

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個人事業主として起業するときに知っておきたいこと

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(写真=everything possible/Shutterstock.com)

起業する場合、個人事業主として起業するか法人を設立するかで迷う起業家が少なくありません。個人事業主としての起業と法人設立には、どちらにどのようなメリット・デメリットがあるのかは知っておきたいところです。

そもそもこの2つの方法にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、個人事業主として起業する際に知っておきたいことをご紹介します。

個人事業主と法人の違い

個人事業主は「個人」であり、法人設立は「法人」になるということが根本的な違いです。個人事業主の場合、取引先と契約するのも「個人」ですし、従業員を雇うのも「個人」です。税金を支払う義務があるのも「個人」のみですし、売り上げなどの財産を管理し、それを受け入れるのも「個人」です。

これに対し、法人を設立した場合に活動を行うのは「法人」です。取引先と契約をしたり従業員の給与や税金を支払ったりするのも、すべて「法人」です。売り上げによる収入も「法人」のものになるので、社長個人のものにはなりません。これが、個人事業主と法人の最も重要な違いなので、押さえておきましょう。

個人事業主として起業するメリット・デメリット

個人事業主として起業する場合のメリットとデメリットもご紹介しましょう。

個人事業主のメリットは、法人開業に比べると開業の手続きが簡単で、費用もかからない点でしょう。税務署に開業届を提出するだけで開業ができるので、1人でも手軽に事業を始められます。確定申告も、事業規模が小さいうちはさほど難しくないので、自分で行うことも可能です。また、事業によって入ってきたお金はすべて事業主のものになるので、法人とは違いある程度自由に使うことができます。株主との関係によって、自身が行う事業のコントロールに制限がかかることもありません。

デメリットは、税制面の問題です。個人事業主の場合、個人にかかる所得税率が高額になるので、法人になって法人税を支払った方が節税につながるケースがあります。また、個人事業主は比較的信用が低いので、取引に結びつけるのが少し難しい側面があることも、デメリットのひとつです。

法人設立のメリット・デメリット

前述の通り、法人になると税制面でのメリットが大きくなります。法人税の税率は、個人の所得税に比べて低いことが多く、役員報酬に対する源泉所得税を足しても、法人の方が全体にかかる税金が安くなることが多いです。さらに法人になると社会の信用が高くなるので、取り引きもしやすく、従業員も集めやすくなります。

ただ、法人の場合、設立手続きが面倒な点がデメリットです。定款を作成して定款認証を受け、法人登記をしなければならないので、自分一人で進めることが難しく感じられる場合もあるでしょう。司法書士や税理士に依頼する際はその分費用がかかります。それに加えて、法人の会計処理は一般的に税理士に依頼する場合が多いので、その点でも管理コストが必要となります。その他には赤字であっても最低数万円の税金がかかる点もデメリットです。(個人事業なら赤字の場合、税金納付は不要です) 

個人事業主として起業するための手続き

個人事業主の場合、法人よりも開業手続きが簡単で費用もかからないので手軽に起業できます。個人事業主として起業するためには、どのような手続きが必要なのでしょうか。

個人事業の開業方法は非常に簡単です。納税地を所轄する税務署に、個人事業の開業届出書という書類を提出するだけで済み、手数料もかかりません。開業の手続きは、事業を開始してから1カ月以内に行う必要があります。

青色申告をするならば、所得税の青色申告承認申請書も提出する必要がありますが、これについては開業時に提出しなくても問題ありません。事業を開始してから2カ月以内に所轄の税務署に提出すれば、手続きができます。

個人事業で手軽に起業してみよう

個人事業としての起業にはいろいろなメリットがあり、簡単に事業を開始できる点もメリットです。起業をしようと考えている場合には、個人と法人双方のメリット・デメリットを踏まえて、ぜひとも一度、検討してみるとよいでしょう。

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