中小企業が知っておくべきクラウド活用

(写真=italianestro/Shutterstock.com)

現在、日本には約382万の企業があり、このうち99.7%を中小企業・小規模事業者が占めています。(2016 年、経済産業省公表。データは2014年7月時点)「中小企業・小規模事業者」の定義は業界により異なりますが、例えば製造業、建設業、運輸業その他の業種では資本金が3億円以下、従業員数が300人以下の企業および個人が「中小企業・小規模事業者」とみなされます。

これらの企業にとって情報活用の味方となるクラウドサービスが、最近では多数リリースされています。今回は、クラウドサービスの利用を検討している企業向けに、「クラウドサービスの概要」「具体的な活用例」「利用する際の注意点」などを解説していきます。

クラウドサービスの概要

クラウドサービスとは、簡単に言うとインターネット経由で提供される各種サービスです。クラウド以前の「オンプレミス」と呼ばれる利用形態では、社内にサーバーを立て、ソフトウェアのライセンスを購入し、エンジニアが設定を行う事が必要でした。しかし、クラウドサービスを使うと、そのような手間を掛けなくても手軽に使う事ができ、下記のようなメリットを享受できます。

一つ目のメリットは、初期投資が安いことです。多くのクラウドサービスは月額料金のみで使用できます。そのため、サーバーやライセンス購入のための初期投資の必要がなく、途中で解約することも可能です。企業はその時々の状況に合わせて、柔軟な運用ができるのです。

二つ目のメリットは、保守の手間がかからないことです。自社でサービスを運用する場合は、一般的に社内に運用担当者を抱えて、バージョンアップなどの作業を行う必要があり、規模の小さな会社では負担となります。しかし、クラウドサービスを使用すると、こうした作業をサービスの提供会社に任せる事が出来ます。

三つ目のメリットは、サービス提供会社側で必要なセキュリティー体制が敷かれていることです。最近は情報漏洩事故を起こすと、企業の命取りになりかねない損失を出す事例が散見されます。この点に関しても、クラウドサービスではサービスの提供会社が大企業への提供を想定したセキュリティー投資を行い、データ保護の対策を行ってくれます。そのため、自社内にデータを置かずにクラウドサービスにデータを預けることも、一考の価値があるのです。

>>【次ページ】クラウドサービスの具体的な活用事例とは?

businext中小企業が知っておくべきクラウド活用